MUKU-DATA インドローズ ArborとリグナFの比較

インドローズの塗装に関して相談を受けていて
自分自身も未だこの木に合う・・この木の良さが更に引立つ塗料は何か?と
結論が出ていないので2つの塗料を比較してみた。

一般的なオイル塗装というと各メーカー様々なものが出ていて
どれがいいか?も選択に迷うところではあるが、
(このオイル塗料も現在、各メーカーのものを使いながら一枚板にはどれがベターなのか・・未だ色々なメーカーのものを試している)
現在弊社で使用している玄々化学工業さんの「リグナF」を選択
もう一つは、以前神代杉を販売した際に建築家さんが使っていた
マルホンさんの「Arbor 蜜蝋樹脂ワックス
このArbor樹脂ワックスを何故に選択したかというと、神代杉に塗られたその表情に濡れ色感はなく、何も塗っていないような状態だったことを見て
その際に、これってローズに塗っても変化ないのかなぁ・・と
その時からインドローズにこれを使ってみたいと思っていたから。。

大概の材種はオイル塗装を施すと劇的に色が鮮やかに出てきて
本来のその木の持っている顔が出てくると思うが、、
中には微妙な色合いは何も塗らない方の表情も良いよねって思う材もあったりする。
例えばクラロウォルナットの微妙な色合いのグラデーションは
塗ることで更に鮮やかになるが消えてしまう色もある。
建築家さんが塗った神代杉、これら神代木も塗らない方がその微妙な色合いを感じやすい場合もあるし、塗ることで重々しさや風格が増すこともあり、、
好みの分かれるところでもある。
そしてインドローズに関してだが、オイルを施すと色は黒くなり重みは増すが
微妙な色合いが消え木目が全体に重く沈んだ感じなるように思っていた。
インドローズのプランテーションのソノケリンも同様に感じていた。

インドローズのオイル塗装に関しては個体差もあるのかとは思うが
Arbor蜜蝋樹脂ワックスを塗ったらどうなるのか?が
自身の最大の関心事だったので、漸く一般的なオイルとの比較をすることができた。




塗った直後 いづれも想定通りの色の濃さに変わった。
少しArborの方が浸透し難いのか?色は明るめとなっている。




先ず、Arbor





そして、リグナF




リグナFをウエスで拭きとり、少し沁みたウエスで別な無塗装の箇所も拭き取って見る。
たっぷりと塗らず軽く擦る程度だとどうなのか?
これ位で仕上がっていれば木目は活かされているように感じる。





二日後の様子
リグナFは浸透して木目は黒く沈んだ感じだが(でも想定よりも沈んでいない)
Arborの方は木目が良く見える。
無塗装部分との違いも分かる。




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